イランの楽器【タンブール Tanbour #01】

★古えより現代へ伝えられた楽器・タンブール

サーサーン朝(A.D. 226-651)の初代の王・アルデシール1世もタンブールを弾いたという記述が残される、タンブール。

音楽に関する文献を残した知識人ファーラビー(A.D. 872-950)、医学分野において現代もその功績が称えられるイブン・スィーナー(A.D. 980-1,037)、神秘主義の大家の一人で膨大な詩篇に哲学を語ったモウラーナー(A.D. 1207-1273)など、タンブールに関する記述や詩が古くより残されてきた。

古代ギリシアの文献においては、「タンブール」という語が「タン=心」と「ブール(またはブーレ)=引っ掻く」の複合語と説明されているそう。

タンブールが全ての弦楽器の原型と言われる所以は、古くから変わらぬ形のまま現代に伝わっているからである。長い棹をもつリュート型の撥弦楽器が見てとれる壁画や彫像は、西イランや東イラクを中心とする地域からいくつも出土していて、少なくとも約6,000年前(さらに古いとも言われる)には、この楽器が存在したとされている。

北東イランのホラーサーン地域やトルキャマーン地方で広く演奏されている二本弦のドタールも、古くはタンブールの名で知られ、独自の奏法を以て現代に伝えられた。

約150年程前まではタンブールも二本弦が張られていたが、現在は音を重厚にするため、一コース目を復元にするのが主流となっている。また、現在は金属弦が使用されるが、昔は絹弦が張られていた。

つづく

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