現代イラン声楽の巨匠:モハンマド・レザー・シャジャリアーン

ひと昔前、タハリールができなければイラン古典声楽の才能がないとまで言われ、入門できなかったという話は有名です。そしてタハリールを持たずとも美声を持つ人たちは、タスニーフ(有拍の、あらかじめ作曲された曲)などを歌って声を披露していました。

その状況をうち破り、全ての古典声楽に興味がある人に門戸を開いたのは、現代イラン声楽の巨匠モハンマド・レザー・シャジャリアーン氏でした。彼は「タハリールは誰にでもできる」と、一般の歌手志望者たちのため、タハリールのトレーニングを開始した人でもあります。

シャジャリアーン氏こそは、現代のイラン古典声楽に大きな影響を与えた人です。彼の歌唱があまりにも成熟したものであったことから、現在の歌手は皆、彼のスタイルを追随するようになりました。
こうして、シャジャリアーン氏のスタイルが現代の定番スタイルとなりましたが、他の歌唱スタイルの発祥となった都市であるエスファハーンなどでは、シャジャリアーン氏のスタイルとは異なる歌唱法で歌われています。

現代のイラン・タハリールの技巧の代表として、モハンマド・レザー・シャジャリアーン氏の歌唱を、まず聴いてみましょう。

★歌:モハンマド・レザー・シャジャリアーン/タール:モハンマド・レザー・ロトフィ
「エスファハーン旋法」

<追記>
◎ペルシア語の表記について:
文章中の名前は、ペルシア語の発音になるべく近くなるよう表記しましたが、異なる日本語や英語表記が他にも存在します。
モハンマド・レザー・シャジャリアーン→ モハメッド・レザ・シャジャリアン、Mohammad Reza Shajarian

(Blog『詩と歌の国、イラン』2010年5月27日 記事より抜粋)

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