ハーブと豆のうどん入りシチュー『アーシュ・レシュテ』
「あーーーしゅれしゅて!」という名前の響きも気に入り、この一品は常に私の大好物でした。
「アーシュ」は、シチューのような料理、そして「レシュテ」は「麺」。「アーシュ・レシュテ」は、ベジタリアンも食せる100%ベジ料理です。
幾種もの豆やハーブを煮込んだものに、ターメリック入り揚げミント、揚げ玉ねぎ、揚げニンニク、そしてカルシウムたっぷりの乳製品・キャシュクを、好きなだけトッピングして、混ぜながら食します。
写真の大きさのものだと、当時1カップ150円前後(@テヘラン、2010年)。上にかかった白いのが、「キャシュク」です。
最初、乳製品の臭みバリバリなキャシュクは苦手でしたが、「嫌い」な食材が後で「大好き」になることはよくあることで、ある日突然、キャシュクの美味しさに気づいてしまったのです。
後にたっぷりと入れて食すようになりました。
ある時期、「好きなイランの食べ物は?」と聞かれると、迷わず「アーシュ・レシュテ」と答えていたので、行く先々でアーシュ・レシュテでおもてなしを受けていたほど。
作り方も簡単です♪
干しミントの葉と玉ねぎ、ニンニクを揚げている。作り手に寄って、別々に揚げたり、一緒に揚げたり。
うどんを最後に入れて、煮込むところ。ハーブの基本は、パセリ、コリアンダー、ニラ。それに加えて、夏はミニ・ラディッシュの葉、冬はほうれん草が使われる。豆は、白いんげん、キドニービーンズ、レンズ豆、ひよこ豆、レンティル豆、緑豆等々。
お皿に溢れんばかりに盛っても、当然お代わりしてしまう。
辞められない止まらない系。
(度が過ぎると、数時間後は色々と大変なので、要注意。)
(Blog『詩と歌の国、イラン』2010年8月12日、9月6日記事より抜粋)